病気の原因 | 双極性障害の診断は難しいので注意して行動を見返すことが大切
双極性障害は 「躁」と「鬱」の症状を繰り返す

病気の原因

双極性障害は、薬での治療が必要

双極性障害だと診断するためには、この病気がどんな原因で引き起こされるものなのかを知る必要があるのですが、実は双極性障害の具体的な原因はいまだ分かっていません。ただ、精神疾患で、気分障害であることから、ストレスなどが原因で起こる心の病のように思える双極性障害ですが、どちらかというと体の病であることは分かっています。環境の変化やいじめによるストレスなどの外的要因がきっかけとなることは十分にありえますが、それ以前に、遺伝子が原因で双極性障害にかかりやすいかどうかが決定すると考えられています。ということは、双極性障害だと診断するためにはどのような遺伝子の組み合わせが原因で発症しやすくなるのかを調べる必要がありますが、この研究は現在も進行中です。ひとつの遺伝子に原因があることで発症する「遺伝病」ではないのですが、だからこそ複数の原因の組み合わせを探る必要があり、原因の特定に難航しているのです。しかし、双極性障害であると診断するために必要な情報は、徐々に揃いつつあります。ゲノム解析が大幅に進歩していることによりヒトゲノム配列はすべて読み取れるようになっており、こういった先進的な研究を利用することによって原因の解明、診断制度の上昇が期待されます。また、ミトコンドリアの異常により双極性障害が引き起こされている可能性も有力な説となっています。ミトコンドリアはカルシウム濃度の調整に一役買っており、カルシウムは細胞の生死を左右する重要な栄養素ですから、このバランスが崩れることによって遺伝子になんらかの異常がきたいしている可能性があります。診断の精度を上げるためには、ブレインバンクの充実も必要です。

うつ病よりも診断が難しい

双極性障害とは、うつ状態と躁状態を繰り返す病気で、かつては、躁うつ病という病名で呼ばれていました。 うつの症状とは、ひどく落ち込んだり、ふさぎ込んでしまった状態が、回復することなく続くことを言い、対照的に、躁状態とは、休むことなく動き回り、周囲の人から見ると、異常にテンションが高いと感じる状態を言います。 医師に双極性障害と診断されてから、回復した後に、再びうつ状態か、躁状態になるまでに、かなりの期間があります。どちらの症状も見られない間は、普通の生活を送れますが、この期間に薬による治療を行なわないと、再びどちらかの状態が再発します。これを繰り返すと、症状が現れる期間がどんどん短くなり、病状が、重篤化する恐れがあります。 以上のように、双極性障害には、薬による治療が必要ですので、心当たりがある場合は、必ず医師の診断をうけましょう。

うつ病の診断は非常に難しいと言われています。しかし、双極性障害の診断はそれ以上に難しいと言われています。 理由としては、双極性障害はうつ状態と躁状態を繰り返すのですが、本人には自覚が無い点にあります。そのため、医師が診察した際に、うつ病と診断してしまうことが多く、うつ病用の薬を処方される場合があります。しかし、うつ病の薬は双極性障害をかえって重くしてしまう場合もありますので、注意が必要です。 そこで重要なのは、自分が病院に来た理由や、周囲の自分への反応などを細かく説明することが重要です。これにより、医師は、双極性障害と診断できる可能性が高まります。仮に、ここで詳しく話を聞いてくれず、すぐにうつ病の薬を処方しようとする場合は、病院の変更も考えたほうが良いかもしれません。 双極性障害は、適当な処方で治療できる病気ではありませんので、必ず信頼できる医師に診察してもらいましょう。